犬との童話な毎日

虫かごを見つめながら、考え込むゆいちゃんの横顔はまだ幼い。

「ゆいちゃんはイキモノが好きなの?」

「うん!虫も動物もね、好きだよ」

ショートカットの髪がぴょんと跳ねているのが、低学年って感じがする。
手は土で汚れていて、頰にまで砂汚れ。

子供って何か苦手な気がしてたけど。
可愛いって思うのはゆいちゃんが良い子だからかな。

「じゃあさ。ゆいちゃんって、猫とか……犬とか飼ってたりするの?」

ごくり、と生唾を飲み込みながら。
こりゃ、変質者丸出しだな、と心のどこかで呟く声がした。



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