犬との童話な毎日



ゆいちゃん、黒い子犬だよ?
え?し、知らないの?!



がちゃん、と乱暴にブランコに腰を下ろす。

「ねぇ、どう言うこと?!」

ゆいちゃんが去って、他の子達もいつの間にかいなくなり、がらんとした公園。
薄暗くなりつつある、夕方の公園のブランコに黒曜と二人で乗っているなんて。

ちょっと不思議、なんて思いつつも、しれっとした黒曜の顔にイラっともする。

「ゆいちゃんは猫も犬も飼ってないって言ってたんですけど!!」

「ほう、そうかもな」

「そ、そうかもな?!」

どういうことさ!
じゃあ何であたしはあの子と虫探しをしたのさ!
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