【完】お隣さんは泥棒さん!?
店とは少しだけ質の違う高級なソファに座るカリン。
俺もVIPルームの鍵を閉め、カリンの隣に座った。
「で、どうしたのかしら?」
「すみませんカリンさん。やっぱり貴女のことが知りたいんです」
「…ふぅん」
「俺のことも知ってほしい」
「随分自己中心的な考えをお持ちなのね」
「何と言われてもいい。俺はこんな気持ちになったのが初めてなんです」
「どんな気持ち?」
「…こんな気持ちです」
俺はカリンを押し倒し、馬乗りになった。
カリンは抵抗せずただ俺の顔を見つめる。
「抵抗、しないんですか?」
「…あなたはきっとあたしにひどいことはしない」
「そんなこと分からないでしょう?俺だって男ですよ」
「あなたは私と同じ。だから、そんなことはできない」
「同じ同じって、俺と同じくらいの過去をもってるんですか?」
俺はカリンの上から退き、立ち上がった。
そして大きな窓際に移動した。
「俺は小さいころから男に抱かれてきたんですよ」