【完】お隣さんは泥棒さん!?


『お前は気が狂ったのか!!!』


その日から俺は地下に監禁されるようになった。

狂っていたのは父親なのに。



俺は地下でも男に抱かれ続けた。

毎日毎日違う男に体を求められ、俺はそれを受け入れるしかなかった。



でも、そんな俺を助けてくれたのは母親だった。


母親は俺を地下の監禁から助け出し共に家を抜け出した。


父親は躍起になって俺らを探したようだったが、諦めてまた違う妻を作り子供を産んだと風の噂で聞いた。



俺を助けてくれた母親は貧しい生活の中で俺を数年育ててくれた後に、死んだ。




金持ちから一転貧しい生活になった俺。

母親もいなくなり、俺は路頭に迷った。



死のうと思ったことも何度もあった。


そんなある日、俺は町中を歩いているとホストにならないかとスカウトされた。




『ホストって…何すんの』


『たくさんの女の子と恋をする職業だよ』




その言葉で俺はホストになると決めた。


今まで女の子のことを何も知らなかった俺は、そこで初めて女の子のノウハウを教えてもらった。

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