保健室の恋人。
スタスタと次第に足音は遠のき、ドアがしまる音がすると、口を塞いでいる手がどけられる。



「─ちょっと、あんたねぇ、」



サッと私からはなれた佐倉圭。
私は思わず声を荒げてしまった。



だって、いきなり口を塞ぐし、苦しいし。



それに、



背を向けた佐倉圭がちらっとこちらを見る。



「なら、聞きたかった?さっきの女の喘ぎ声。」



は?



あ、え、ぎ…?




「ベッドでやることなんか一つ、だろ?」



ふん、と笑みを浮かべる佐倉圭。


それって、



「…最低、」




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