保健室の恋人。





──────シャッ、





思わずビクッとしたのは、誰もいないと思っていた隣のベッドのカーテンが勢いよくあいたから。






「…うるさい。」





低い声。


凛とした切れ長の二重の目。


少し長めの前髪からのぞく。


シャツのボタンは第3くらいまであいていて。




あたしは思わず目をそらした。






だって、彼を知ってる。







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