HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
吉良さんとは二度目のH



私の脳裏を掠めるのは柾史の寂しげな表情。

彼の身勝手で私の方が傷ついたのに、自分が傷ついたかのように辛そうな顔を見せて、私に何を求めるいるのか判らない。



吉良さんと付き合う私に嫉妬するかのようなコトも言うし。




吉良さんの端正な顔が私の胸の谷間にあった。



「何を考えてるの?優奈」



吉良さんのテノールが少し切なげに鼓膜を震わせる。




「別に…」



「俺は君を見れるように努力すると言った。君もそうしてよ…そうでないと俺達が一緒に居る意味がない」




吉良さんの言ってるコトは正しい。

彼は9年前に死んだ彼女を必死に忘れて、私をスキになろうとしているんだ。

私も心の中から柾史を追い出さないと…



私は唯…吉良さんを柾史の代わりとして利用しているだけになる。
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