もう弟なんてやめてやる。
昼休み。
「あ、弟くんが告られてるよ」
「へ!?」
教室でお弁当を食事中の
雫と穂乃華。
穂乃華が教室の窓から
指を差した。
「あれ、A組の松井さんだね」
「ま、松井さんってあの顔の小さくてスタイルのいい子!?」
「まぁ確かに綺麗だよねぇ。でもこんな教室から丸見えの中庭で告るとは、余程自信があると思われる」
「……付き合うのかなぁ」
雫のしょんぼりした表情に
穂乃華の目がパチクリ。
「それはないっしょ」
「何で!?分かんないじゃん」
「あんた姉弟なのに知らないの?弟くん、いつも振ってばっかだって有名だよ」
「……振ってばっか…?」