もう弟なんてやめてやる。
陸がガシッと父親の襟元を掴んだ。
今にも殴りかかりそうなくらい
殺気立つ陸に父親が、
動じることなく
陸を見て。
「…何をやっているのか、それは父さん達の台詞だ!」
「!?」
「お前たちは、“姉弟”かどうかハッキリと分からないまま惹かれ合ったんだろ。それが、どういうことか解ってるのか!!」
「……っ…」
「…陸、雫、座りなさい」
ガシッと陸の腕を掴んで
振り解くと、
父親が座った。
「…母さん、母子手帳を持ってきてくれないか」
「……は、い」
パタパタと走ってく
母親の足音を聞きながら
陸が雫の元へ駆け寄った。
「……雫?」
「へへ、大丈夫だから。陸まで泣きそうな顔しないで」
今にも殴りかかりそうなくらい
殺気立つ陸に父親が、
動じることなく
陸を見て。
「…何をやっているのか、それは父さん達の台詞だ!」
「!?」
「お前たちは、“姉弟”かどうかハッキリと分からないまま惹かれ合ったんだろ。それが、どういうことか解ってるのか!!」
「……っ…」
「…陸、雫、座りなさい」
ガシッと陸の腕を掴んで
振り解くと、
父親が座った。
「…母さん、母子手帳を持ってきてくれないか」
「……は、い」
パタパタと走ってく
母親の足音を聞きながら
陸が雫の元へ駆け寄った。
「……雫?」
「へへ、大丈夫だから。陸まで泣きそうな顔しないで」