図書館のカガミ


珍しく表情をくもらせながら再度確かめるように尋ねられた。


「………いけなかったでしょうか??

やっぱりあまりにもベタすぎですか?


それとも‥‥桃太郎とかの方が良かったですかね!!!」



思いつくままに不安が口をつく。



「いやあ…!!!


そ…そーゆう事じゃないんだ………。


実はうちの図書館には…『しらゆきひめ』に関する絵本は全部置いてないんだよ――――。」


浮かれていた私に申し訳なさそうに返す先独さんの言葉に更に驚き声をあげた。
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