第2弾しましまパンツマン
「ホンマや、紅い月……」

見とれていると、「KIYAXYA-----A」どこからともなく悲鳴が聞こえてきた。


琴姫が担当する来賓席に、白く折り畳まれた文を結びつけた赤い風車が突き刺さっていた。


「何事やねん」

叫び声にいち早く駆けつけた、でーんは机に刺さった風車を抜き取り、折り畳まれた文を素早く開いた。


『ヴァイオリンロマンス、【ガダニーニ】を頂きに参ります  ズパン三世』



読み上げて、でーんは首を傾げる。


「ズパン三世もヤキが回ったんちゃう!? 風車の八吉の真似って……」

プッと吹き出しながらアスうさぎが文を覗きこみ、「『ガダニーニ』って何かしら?」と呟いた。


「やはり、『ガダニーニ』を盗みに来おったか」

アスうさぎの背後から、気配もなく現れた梅サクラは、ぷかり浮かんだ紅い月を見上げて呟いた。



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