ハル×ハル
「あ、ゴメン! 力強すぎたっ」
振り返るとそこには、長い髪を高い位置で結んだ、背の高い女子が申し訳なさそうな顔でわたしを見ていた。
「…あ、大丈夫です、全然」
…ホントはめちゃくちゃ痛いですごめんなさい。
…って確かこの子、同じクラスにいたような…。
えっと…三宅さん、だっけ?
「あたし、同じ5組の三宅小鈴(みやけ こすず)! よろしく!」
「あ、うん、よろしく!」
ハキハキとした話し方に押されて、言葉と言葉の間で思わず間が空く。
「天音春瑠ちゃんでしょ? 天音ちゃんって呼んで良い? あたしは好きに呼んでくれて良いから!」
「うん…あ、わたしは…み、三宅ちゃん、で良い…?」
「良いに決まってるじゃん!」
物心がついた頃からずっと名前で呼ばれていたわたしは、名字で呼ばれることが新鮮でなんだか嬉しかった。