碧空に、華。


そっと目を閉じながら、あの人の最後の笑みを思い浮かべる。



『君は、生きなさい。

――――歳を、新撰組副長を、最後まで導いてやってくれ』



汚れた顔で、でも輝いた瞳で。


・・・・・処刑の決まった人の表情には、見えなくて。



隣に居た野村は、既に目に涙を湛えていた。



『はい、任せて下さい』




そう言って、部屋を出る際振り返ると――――

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