姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
「年月も程度も違うだろうけど…
…私だって、あなたと似たような経験があんのよ。

でも、私は逃げることが出来なかった。

自分を取り巻く環境そのものが、毎日毎日私を殺しに来るようだった。


『何も知らないお嬢様』なんかじゃないわ……」





姉さんの言っている事は、傍から見たらきっと、
物凄く他人事で馬鹿馬鹿しくて、意味がない事なんだろうと思う。


だけど、『分かる』ひとにとっては……何よりも辛いんじゃないか。


孤独と心の痛みと、人間の怖さを知る経験……。



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