姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
俺にとって、それは密かな衝撃だった。

『おかしな話だけどね、私、全然エリアルの事が怖くなかったの。


……直感で、分かっちゃったのよ。




悲しみを知ってる人は、人の心も知ってる。




……だからね、怖くない』



姉さんは当たり前のようにそう言って、笑った。

本当にその気持ちが分かり合えるのは、同じ痛みを知る人間だけ。


知らない俺は、いつも蚊帳の外……。


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