告白 1&2‐synchronize love‐
何か様子が変だ。
お兄さんが事故にあった時の動揺とは少しちがう。
よくわからないけど、どこか変。
三上くんはそのまま教室を出ていって、予鈴が鳴るまで戻ってこなくて。
授業がはじまって、細身な背中をじっと見つめる。
チョコケーキ、いつ渡そう。
この授業が終わったら渡す?
それとも放課後、どこかに出かけて?
けどあたし、三上くんの予定を聞いてなかった。
様子がおかしいし、何か用があるかもしれない。
うだうだ考えていたら、授業の中盤で三上くんが半分に折ったルーズリーフのノートをそっとあたしの机に置いた。
そこにはいつもの綺麗な字で、
『今日予定がなかったら、家に来てくれないかな』
これは…
バレンタインが理由のお誘いじゃなさそう。
でも断る理由ないし、チョコも三上くんの家で渡せる。
少し考えたあと、あたしは『うん、行く』って短く返事を書いた。