サイコーに愛しいお姫様。



あ……足取りが重い。



昨日手紙を手渡した場所にあの女の子、花梨ちゃんはうつむいて待っていた。



うわ……緊張するけど。言わなきゃ。



「おはよう。えっと……花梨ちゃん」


「あ!おっ……おはようございますっ!」



突然俺に声をかけられてビックリする彼女。緊張でめちゃくちゃ声がうわずってるし。



「手紙ありがとう。ビックリしたけど嬉しかったよ」


「はい……本当に突然すみません」


「うん……でね、返事なんだけど……俺、結婚してるんだ」


「え?」



すげー凍り付いた表情。胸がズキズキする。



「だからごめんね。気持ちには応えられないけど花梨ちゃんみたいにかわいい子に想われてすごく嬉しかったよ」


「あ……ははっ……そうですよねっ!こんなにかっこいいんだから彼女くらいはいるかなって思ってたけど結婚されてたんですね!」



もう無理やり笑顔をつくる花梨ちゃんが痛々しくて申し訳なかった。




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