【完】ズルい瞳[短編]
「あ!そう言えばさぁ、萌香ちゃんまた暴走したみたいだねぇ」
「え?萌香先生が?」
萌香先生とは私の所属する美術部顧問の先生。
若くてキレイな先生だけに、その言動ひとつひとつがすべて注目されてしまう。
良いことも、また悪いことも。
「萌香ちゃん、城崎を美術部副顧問にすべく奔走してるみたいだよ?」
「城崎先生を!?」
「そそ。でもそうなったら、あおいもホントつくづく不憫だねぇ。教室でもクラブでも城崎の呪怨に縛られるよぉ」
「………」
確かに、まともに話すことも出来ない蒼ちゃんとクラブまで一緒なんて
最悪だ。
「にしても、萌香ちゃんさすがだよねぇ。城崎に目つけるなんてさ」
「え………!」
「美男美女、お似合いのカップル誕生か!?」
「…………」
蒼ちゃんと萌香先生……。
そっかぁ。
教師×生徒はダメだけど
教師×教師だったら、みんなに祝福さえもしてもらえるんだ。