【完】ズルい瞳[短編]
だけど
「へぇ~村瀬と信之介、お前ら付き合ってんのか?」
約1名、それを真実と捉える人物が。
そう、笑顔を携えつつも
どこか怪訝な様子の蒼ちゃん。
「いやぁ~どうかなぁ。付き合ってるっちゃあ、付き合っ……」
「つ、付き合ってなんかいませんからっ!」
信之介くんの言葉も遮り、思わず椅子からも立ち上がり
全力で否定の言葉を放った私。
「あおい姫ぇぇ……んなアッサリ言ってくれんなよぉ~俺、超傷付いたんすけどぉ」
信之介くんはふざけて泣き真似してみせてたけど
「…………」
蒼ちゃんに変に誤解されて
困るのは私なんですから!
「何だ信之介、お前の単なる片思いなのか?そりゃ、ご愁傷さまだな」
「片思い→両思いへのプロセスを楽しんでんだよ!俺は」
信之介くんはまだクラスメイトのみんなに冷やかされてはいたけど
蒼ちゃんの瞳は何故か
私を見つめていた………?