【完】ズルい瞳[短編]



クラス全員の叶えたい夢を語った後




「先生の叶えたい夢って何なんだよ?」




信之介くんが不意に尋ねた。




「俺か?」




「あぁ。俺に恥ずかしい妄想を語らせておきながら、先生だけ無傷ってのは納得いかないぜ?」




「恥ずかしいって……それはお前が勝手に語ったんだろが?俺のせいにするな」




「いやいや。決意表明なんてしなきゃ俺だけの未来予想図だけで済んだのに、あおい姫に聞かれたことで変なプレッシャー与えちまったじゃねぇか」




信之介くん、顔が真剣なだけに




……怖過ぎです。




でも




「そうか、そうだよな。お前達にだけ語らせて自分だけダンマリってのは教師として、よくないよな?」




何やら考え込む仕草を見せる蒼ちゃん。




それに対し、クラスの女子達が騒めき出す。




「先生の夢、教えて~!」




「そうだよぉ!今日こそ付き合っている人がいるかどうかくらい教えてよぉ!」




今まであまりプライベートなことを口にしてこなかった蒼ちゃんに




ここぞとばかり、矢のような質問が殺到し始めた。




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