【完】ズルい瞳[短編]
「蒼ちゃん、もしかして私との結婚もう後悔してる?」
あおいが心底心配ってな顔して、俺の顔を覗き込んでくる。
そんな顔も可愛いが……やっぱりあおいには、いつまでも笑顔でいて欲しいからな。
「ばーか違うよ。今から襲ってくるであろうモンスター達を前に、平常心を保とうとしているとこだ」
「モンスター?」
「あぁ、お前も覚悟しておけ?今から超ハイテンションな親父やお袋達と対峙しなきゃいけないんだからな」
「え………」
俺の言葉に、一気に顔を引きつらせるあおい。
「…………」
「…………」
「なぁ、やっぱり少し寄り道していかないか?」
そう。
恐らく既に出来上がっているような4人を前に
まともな話など出来るワケがない。
だとしたら
もう少し2人きり“甘い時間”を過ごしたって
罰は当たらねぇだろ。