【完】ズルい瞳[短編]
本来、真っ直ぐ行くハズの道を
細い脇道へと入り、進路変更する。
「寄り道って……どこ行くの?」
「俺達の新居だよ。お前の通学を考えて美大近くにマンションを買ったんだ」
「そ、蒼ちゃん……」
瞳を輝かせて俺を熱く見つめてくる、あおい。
「………」
やべ、超可愛いんだけど。
「ありがとう、蒼ちゃん」
「ば、ばか。んな目で見んなって」
「え?そう、だった?」
「………」
ホントこいつ、昔から天然で参る。
俺がどんだけ……理性でねじ伏せてるのか、わかってねぇだろ?
ってか、そもそも
変に理解されてても困るけどな。