俺様不器用男子の甘い愛情
抱きついてくる隼世くんをずるずる引っ張りリビングへ。
かわいい、なんて思ったり。
頭を撫でてみれば、擦り寄って来て。
猫みたいです。
「隼世くん……かわいい」
「茉璃のが何倍も」
「何倍も?」
「……そこ言わせる?」
「はい。直接聞きたいなって!」
一瞬、顔を赤くして困ったように見せたけどすぐにいつも通り。
あたしの髪を耳にかけてそっと………
「かわいい。すげー好き」
甘過ぎるほどの言葉を囁いて、あたしを熱くさせるんだから。
恥ずかしくて目を逸らせば、あたしの顎を指でくいっと上げた。
「そんなかわいい仕草したら、逆に煽られるだけなんだけど」
「しっ、知らないです!そんな仕草してませんっ」
「もっかいベッドでイジメてやろっか?」
「ごめんなさい」
ニヤッと笑ってあたしを膝の上に座らせる。
かっこよすぎて、いつまでたってもドキドキするのは健在です。