俺様不器用男子の甘い愛情
【隼世side】
特に何もすることなくて、茉璃の部屋でゴロゴロ。
スマホをいじる俺の横で、少女漫画を読み入ってる茉璃。
突然、茉璃が俺にピトってくっついた。
「隼世くん」
「んー?」
「どうして……あたしを好きになったの?」
「今更そんな質問?」
不思議そうな顔で頷いて、俺をジーっと見詰める。
「だってあたしは、かわいくないし、地味な方だし……隼世くんの目にとまらないのに」
「どんだけ自信ねぇのさ……」
「ないですよ~!自信なんて……」
茉璃を好きになった理由なんて、ぶっちゃけ簡単だ。
一言で言い切れる。
「ただ単に一目惚れ」
「ふーん……。いつですか?」
「確か………茉璃に初めてコクった2日前くらい」
「行動起こすの早いですねっ」
「誰かに取られたら困るんで」
頬をピンクに染めて、照れくさそうに笑う横顔。
もしかして、喜んでる?