来い恋
まさか同棲前には既にあったって事?
「シャワーから出たらこれ必ず着用してね。」
笑顔が笑顔が怖いんですが・・・
私は顔をぶんぶんと横に振る。
「いやですー。こんなのハードル高すぎますよ。
大体私は機能性重視の下着をですね~」となんとかこの状況を
回避しようとするが私の話は途中で遮られる。
「だめ!絶対に着用すること、それにさー今日、着替え持ってきてないだろ~」
これは完全に確信犯だ。
日帰り出張と見せかけて最初から私と泊る予定でいたんだ。
「じゃー!今から下着買ってきます。店ならたくさんありますしね」
するとまるで見下したような顔で
「へ~~。別にそれでもいいけど・・・ここのホテルには四宮も宿泊してるんだっけ?
君がここに宿泊してるなんてばれたら俺たちの事・・・ばれちゃうかも」
うぎゃー!なんちゅう男だ。
そしてそのしてやったり顔。むかつくー!!
亮輔さんはハッと何かを思い出したかのように紙袋を私に差し出した。
「ほい。これお土産」
受け取った紙袋の中をのぞく・・・
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