来い恋
「じゃあ、ご飯食べたら私帰りますね。」
「だめだよ」
え?今ダメって言った?じゃあ、帰ってくるまでここにいろってこと?
「あの・・・」
「一緒に暮さないか?」
私の聞き間違いじゃなければ一緒に暮さないかって言ったよね。
一緒に暮らすって言うことは・・・同棲?
毎回思うのだけれど亮輔さんという人は会う度にものすごいことを言ったり
したりする。
私はその度に、しどろもどろになったり軽いパニックをおこしたりする。
元々初めてお見合いをした相手が亮輔さんっていうのが最大の驚きだったけど
一緒に暮らすそう・・もかなり凄いことだよね。
「ど・・どうしてそんな事をこんな朝ご飯食べてる時に言うんですか?」
「じゃあ、こういう話はいつすれば納得できるんだ?」
そうやっていつもいつも言い返せない様な言い方するんだから・・・
簡単に暮らすって言うけど、そうなると今まで住んでるアパートを
引き払ったり、引越しの準備だったり・・・
違う違う、それよりもっと大事な事が。
「っていうか、亮輔さん。こんなこと勝手に決めていいんですか?
いくらお見合い相手だからといっても家の親にだまってやるわけには・・」
「OKもらってるよ」
「は?」
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