【完】私と先生~私の初恋~
文化祭で久々の再会をしてから、私と先生のメールの回数は徐々に増えていった。
今日はこんな事があったよ。とかありきたりな内容だったけれども、一日の終わりに毎日メールするのが当たり前になっていた。
私は人生で2度目の、充実した穏やかな毎日を過ごしていた。
が、しかしその平和が脅かされる日は、突然にやってくる。
冬休みが始まった日。
終業式を終えて家に帰ると、普段から滅多に帰って来る事のなかった母が、台所で鼻歌まじりにご飯の用意をしていた。
ビックリしてどうしたの?と聞くと、母は満面の笑みで私を抱きしめるとこう言った。
「早苗~、私ね~再婚する事にしたの~♪田中さんっていってね~凄く優しいのよ~♪今日から一緒にココで暮らすからよろしくね~♪」
あんまり突然の告白で面食らっていると、母はまた鼻歌を歌いながら調理に戻った。
「ちょ、どういうこと!?なんでそんな事になったの!?」
呆けている場合じゃないと、焦って聞き返す。
「どうこうもないわよ~♪赤ちゃんが出来たからね、一緒に暮らすのよ~♪もうすぐ弟か妹が生まれるの~♪早苗も嬉しいでしょ?」
「赤ちゃん!?」
「そうよ~♪おめでたいのよ~♪田中さんももうすぐ帰ってくるからね~、仲良くしてね~♪」
まるで宇宙人と話しているみたいだった。
突然相談もなく勝手に決められても困ると話しても、なんで~?どうして~?としか母は言わない。
話にならない…
そう諦めて自室に戻ると、言いようの無い疲れがどっと押し寄せて、私はしばらく何も考えられずにベッドに突っ伏しているしかなかった。
夕飯の時。
母から呼ばれてリビングに行くと、母の言っていた田中さんという人は、もう食卓についていた。
いつの間にか眠っていたらしい私は、その男が家に来たこともまったく気がついていなかったのだ。
「早苗~、この人が田中さんよ♪かっこいいパパが出来てよかったね~」
今日はこんな事があったよ。とかありきたりな内容だったけれども、一日の終わりに毎日メールするのが当たり前になっていた。
私は人生で2度目の、充実した穏やかな毎日を過ごしていた。
が、しかしその平和が脅かされる日は、突然にやってくる。
冬休みが始まった日。
終業式を終えて家に帰ると、普段から滅多に帰って来る事のなかった母が、台所で鼻歌まじりにご飯の用意をしていた。
ビックリしてどうしたの?と聞くと、母は満面の笑みで私を抱きしめるとこう言った。
「早苗~、私ね~再婚する事にしたの~♪田中さんっていってね~凄く優しいのよ~♪今日から一緒にココで暮らすからよろしくね~♪」
あんまり突然の告白で面食らっていると、母はまた鼻歌を歌いながら調理に戻った。
「ちょ、どういうこと!?なんでそんな事になったの!?」
呆けている場合じゃないと、焦って聞き返す。
「どうこうもないわよ~♪赤ちゃんが出来たからね、一緒に暮らすのよ~♪もうすぐ弟か妹が生まれるの~♪早苗も嬉しいでしょ?」
「赤ちゃん!?」
「そうよ~♪おめでたいのよ~♪田中さんももうすぐ帰ってくるからね~、仲良くしてね~♪」
まるで宇宙人と話しているみたいだった。
突然相談もなく勝手に決められても困ると話しても、なんで~?どうして~?としか母は言わない。
話にならない…
そう諦めて自室に戻ると、言いようの無い疲れがどっと押し寄せて、私はしばらく何も考えられずにベッドに突っ伏しているしかなかった。
夕飯の時。
母から呼ばれてリビングに行くと、母の言っていた田中さんという人は、もう食卓についていた。
いつの間にか眠っていたらしい私は、その男が家に来たこともまったく気がついていなかったのだ。
「早苗~、この人が田中さんよ♪かっこいいパパが出来てよかったね~」