春
17時20分
ピーンポーン
「あっ来た…。
ほら、まだ炒めてないよ…」
人参ではなく、豚肉を切っている途中で来てしまった…。
とんだチャラ男ばっかりだったらどうしよう…。
ていうか、光と出会って2日でこんな状態ってこと自体がおかしいんだよね。
「はいよー」
あたしの独り言をスルーして、玄関に走る光。
「おぉっすーーー!
元気してたかぁ?」
「光ちゃ〜ん、会いたかったよ〜」
などなど、まるで何年かぶりに会ったような言い方をする友達。
数日とも言えないくらいしか離れてないじゃん…。
「会ったばっかやろ笑
あ、せや、弘樹、誕生日おめでとう。忘れとった」
「はぁ!?親友って言うたやん!」
「言うてへんけど…」
「え?そうやったっけ?まぁええわ」
…いいんだ…。
「みんな入りぃ。狭いけど」
「おっじゃまー!」
「光の家やー!」
「あー光の靴がある!なつかし!」
なんか…もうすでに、この人たちはバカなんじゃないかと思えてきた…。
「おぁ!?べっぴんがおる!!!」
「え!?どれどれ!?」
「あぁ!これが、光の言うてた…。はっは〜ん。
俺らのグループ以外の女を家に入れんの初めてやんな」
「せやせや、こいつ分っかりやすいな」
「光ちゃん、地元が恋しくなったらこれ食べや」
次々と自分の喋りたいことを喋り出すこの人たちは…耳がないのかと思うくらい騒がしい。
「葵、顔引きつっとる」
さささっとあたしの元へ来てコソコソとあたしに耳打ちした光。
「あ、ごめん」
「こっちこそごめんな、こんなうるさいやつら…」
「ううん、あたし、作っとくから。
喋ってなよ」
「え、そんなん意味ないやん」
「いいよ、また教えてあげるから」
「そう…。んじゃあ、お言葉に甘えて」
「うん」
玄関を開けるなり喋り放題喋っているのは5人の男たち。
玄関を開けてから一言も喋っていない、ボーイッシュな女の子が1人。
家に入って来てからずっと。
あたしを睨んでいる。
それもすごい眼力で。
ピーンポーン
「あっ来た…。
ほら、まだ炒めてないよ…」
人参ではなく、豚肉を切っている途中で来てしまった…。
とんだチャラ男ばっかりだったらどうしよう…。
ていうか、光と出会って2日でこんな状態ってこと自体がおかしいんだよね。
「はいよー」
あたしの独り言をスルーして、玄関に走る光。
「おぉっすーーー!
元気してたかぁ?」
「光ちゃ〜ん、会いたかったよ〜」
などなど、まるで何年かぶりに会ったような言い方をする友達。
数日とも言えないくらいしか離れてないじゃん…。
「会ったばっかやろ笑
あ、せや、弘樹、誕生日おめでとう。忘れとった」
「はぁ!?親友って言うたやん!」
「言うてへんけど…」
「え?そうやったっけ?まぁええわ」
…いいんだ…。
「みんな入りぃ。狭いけど」
「おっじゃまー!」
「光の家やー!」
「あー光の靴がある!なつかし!」
なんか…もうすでに、この人たちはバカなんじゃないかと思えてきた…。
「おぁ!?べっぴんがおる!!!」
「え!?どれどれ!?」
「あぁ!これが、光の言うてた…。はっは〜ん。
俺らのグループ以外の女を家に入れんの初めてやんな」
「せやせや、こいつ分っかりやすいな」
「光ちゃん、地元が恋しくなったらこれ食べや」
次々と自分の喋りたいことを喋り出すこの人たちは…耳がないのかと思うくらい騒がしい。
「葵、顔引きつっとる」
さささっとあたしの元へ来てコソコソとあたしに耳打ちした光。
「あ、ごめん」
「こっちこそごめんな、こんなうるさいやつら…」
「ううん、あたし、作っとくから。
喋ってなよ」
「え、そんなん意味ないやん」
「いいよ、また教えてあげるから」
「そう…。んじゃあ、お言葉に甘えて」
「うん」
玄関を開けるなり喋り放題喋っているのは5人の男たち。
玄関を開けてから一言も喋っていない、ボーイッシュな女の子が1人。
家に入って来てからずっと。
あたしを睨んでいる。
それもすごい眼力で。