「明美!!!」


「ば…」



「うわ…」




「あー…」



「いった…」




肩を掴まれて。



顔面を思いきり殴られた。




「おい!!なにしてんだよ!!」




その衝撃で尻もちを付いたあたしの前に光が立ち。




光が標準語で明美さんに怒鳴った。




そして、今までうつむいていた人たちも立ち上がった。




「お前の勝手な感情で人を傷つけるな!」




「…」




やっぱり標準語…。




「葵がお前になにしたって言うんだよ!
…謝れ」




「…」





「今すぐ謝れ!!!」




殴られた頬をおさえながら。




怒鳴る光を見ていた。




こんな風に怒るんだ。




「あたしは悪くない」




「あ?」




「あ、やべ」

「やべえな」

「明美、謝っとけ」



光が
あ?
と言ったら、酒井さんと優輝さん以外が顔を引きつらせた。




「悪いのは全部この女だろ!」




明美さんが言った瞬間。




拳を振り上げた光。



それを見て目をつぶったけど。





少し待っても、あたしが殴られた時みたいな鈍い音は聞こえなかった。



恐る恐る目を開けると、酒井さんと優輝さんが、光を抑えていた。
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