「光、ムカつくのは分かるけど、女の子殴っちゃだめだよ?」




光を光ちゃん、と呼んでいたはずの優輝さんが、光と呼んだ。




「やっぱり連れて来なきゃよかったな」




「…離せよ」




「ダメです」




「…おい」




「相手が女となると無理だ」




「酒井…てめぇ殺されてぇのか…」




…やばいかも。




光が、光じゃない。




今、優しい光はどこにもいない。




「なわけあるかよ」




「この女だけはまじで許さねぇ」




「だめだよ、光。
再スタートするんでしょ?」




いつの間にか優輝さんも標準語だ。




「葵ちゃん、帰りな^ ^」



笑ってあたしを帰そうとする優輝さん。




その笑顔、全然笑ってないんですけど…。
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