春
side 葵
22時05分
もうこんな時間か。
寝ようかな。
ブー ブー…
電話?
誰よ、こんな時間に。
…優輝さんだ。
「はい?」
『あーもしもし?葵ちゃん?』
「…はい」
後ろが騒がしい…。
『今からおいでよ』
「はい?」
『俺ら明日帰るからさー。杯を交わそうじゃないか』
「は…いやいや、あたしもあなたも未成年ですから!」
杯ってお酒のことだよね!?
あたし、真面目だからお酒なんて飲んだことない。
『ノリ悪』
「いやいや…ノリとかの問題じゃないと思うんですけど…」
『いいじゃん、おいでよ』
「…結構です」
しつこいなぁ。
『つまんな』
「んじゃ、切りま…」
ブツッ…プー プー…
先に切られた…。
性格悪…。
まったく。