浅葱色に射す一筋の光




   土方「山南さん、良いか?」


      山南「どうぞ」


  土方「遠回りしちまったが…

  少しずつ原点に戻ろうと思ってる。

   そしたらあんたの力が必要だ…

     早く体治してくれ…」


     山南「っっっ!!!」


  土方「今まで新選組は金も知名度も

   皆無だったが…これからは俺らで

      立ち上がれるだろう…
  
  上様や松平公には申し訳ないが…な。

 もしかしたら…幕府を敵に回すことにより

 死ぬかもしれねぇ…暗殺されっかもな…」


   山南「我々なら大丈夫ですよ」


      土方「だな…」


 山南「…明里を見受けしようと思ってます」


  土方「ふっ!そうか…良かったな…

   まず体治せよ!総長!山南! 
 
 あんたは頭脳、俺は戦…新選組を頼むな…」



      山南「はい」


  
    土方は山南の部屋を出た




  
   ーーーーーーーーーーーーーー





     土方「翔…いるか?」


      翔「いません」


     スパンッッッ!!!


  土方「良い報告だ…原点に戻るぞ」


      翔「ほんと?」


  土方「近藤さんと山南さんにも話した」


  翔「っっっ!!!マジッッッ!!!」


  土方「近藤さんの説得には時間がかかりそうだが…まぁ大丈夫だ」


   翔「ありがとう!!!」ギュッ!


  土方「これからはお前の知ってる

      世じゃなくなる。

   これで明日の命も分からぬ身…

 覚悟決めろよ?俺が死んでも泣くなよ!」


  翔「泣くからね? でも、死なせない…」


     土方「約束は出来ねぇ」


  翔「そうだね…それは私も同じだね」


 土方「気をつけるぞ…これからは

   幕府からも狙われる…てめぇは特に…

     気をつけろ…………」


     翔「あっっっ!!!」


       土方「何だ」


   翔「良いこと考えたっっっ!!!

     ふふふふふふふふふふふ」


  土方「……………………………………。

    すこぶる嫌な予感がする………」

  


  
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