浅葱色に射す一筋の光





  屯所では…

   土方「っっっ!!! 誰かっ!!!」


    バタバタバタバタバタバタバタ


      スパンッッッ!!!


  土方「……泣いてる………優輝菜…分かるか?起きろ…」 ペチペチ


   総司が涙を拭っても拭っても


      涙が溢れる優輝菜


  土方「いつまで寝てんだっっっ!!!

   さっさと…仕事…し…ろ…って…」


  土方と総司は優輝菜を揺さぶりながら呼び続ける…  



    起きることのない優輝菜を…



  
   ーーーーーーーーーーーーーー



  現代

   あれ?季節変わった…???


  優輝菜「……優衣……」病室で双子の妹、

    優衣が優輝菜に話しかけている


  優衣「優輝…早く起きな?もうさ、

パパとママ可哀想だから…起きてあげなよ…」


  優輝菜「優衣…ゴメンネ…悲しませてゴメン」


  優衣「優輝が起きないと……

    私が家事やらされるし……

   パパとママ泣いてばかりだし……」


   優輝菜「そこかよっっっ!!!」


  優衣「何よりも…私が辛い…心折れる…

  お腹の中から一緒だったのに…今更…

   離れるなんて無理だよ…優輝…

   早く起きてよ…ねぇ!起きてよ!

  臓器取られちゃうよっっっ!!!」


  看護師さんが優衣を宥めに走ってきた…


  看護師「優輝菜ちゃんも頑張ってるよ?

   分かる?優輝菜ちゃんも苦しいんだよ…

     起きたくて…喋りたくて…。

  優衣ちゃんの声…優輝菜ちゃんの耳に

  届いてるんだよ? きっと優衣ちゃんと

      話したがってる…」



  優衣「優輝ぃ~。起きてよ~!!!」



    ……………………………………  




   わっ!!!また景色変わったし




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