浅葱色に射す一筋の光




   優輝菜「翔っっっ!!!」


    鑑別所から出て来た翔。

     
      憔悴しきってる…


   翔はバイクに乗ってまず向かったのは


       優輝菜の病室…


    翔「……………優輝菜……………」


   捕まって以来、初めてなのか…


  翔「……悪い…俺のせいで…

     死ぬなよ…ゴメン…優輝菜…」


  優輝菜「これはマズイ…………

  翔のせいじゃないって伝えたいのにぃ!

    どうすれば良いんだ!」


  
   ーーーーーーーーーーーーーー



  それから…族仲間、学校の友達、


バイト先の人達、学校の先生…ひっきりなしに


    優輝菜を訪れてくれてた…


  族仲間はよく先生や看護師さんに


  怒られてつまみ出されてるけど……


   私………愛されてるなぁ~~~。


       幸せだな……


   何もできない事がもどかしい!


 イライラする!此処にいるって言いたい!


     ……………………………………


   景色がまた変わり…優輝菜不在のまま


  卒業式…。 単位絶対足りないのに…


卒業させてくれるんだ…良心的な学校じゃん…

  
 パパとママは毎日仕事帰りに病院寄って帰る
  

  族仲間に鉢合わせすると…意外や意外、

 
 仲良く話してるし…優輝菜の話を


  聞かせてくれ~なんて言ってるし…


  私が100人を束ねる副総長だって


   知って超ビックリしてるし……

  
  みんなベッドに入って一緒に写メったり


     顔に落書きしたり…………


  寄せ書きなら色紙にしてくれねぇか?

 

   看護師さんに怒られてるしね…



  何か私… 耳なし芳一じゃねぇかよ!




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