浅葱色に射す一筋の光






  ダッシュで部屋を出た私はまず総司の部屋

       翔「入るよ~」

  総司「………………………恥ずかしい…」

  翔「………ごめんね…大丈夫?痛む?」

  そっと総司のこめかみに触れると

  総司「……そりゃ~…見事に入りましたからね…ははははは~」

    翔「……ほんと…ごめん…」

  総司「大丈夫だよ?それより…何で頭にサラシを…?」

  翔「ぶつけたっっっ!!!ぶぷぷ」

  総司「………で? 本当は?」

  翔「……後ろからだったから分からない…」

  総司「………そう……大丈夫?」

  翔「大丈夫だよ?これ位………」

 総司が翔の頭に手をやると引き寄せられた

  総司「…放っとけないんだ…翔の事…」

  翔「ありがとう。いつも心配してくれて」

  総司「それもあるけど、私はあなたと…」



      スパンッッッ!!!



  土方「総司…悪いが翔は借りて行く…」

  ズリズリと翔の襟首を掴んで部屋から出て廊下も尚引きずられた。。。

  翔「…首…閉まって苦しいんだけど?」

 土方「…総司とイチャこいてるお前が悪い。
   蔵行ったらいねぇし…」


   翔「蔵まで行ったんだ…ニヤニヤ」


 私は結局蔵まで引きずられて行った。

    翔「大丈夫ですか?」

  間者「…大丈夫…なわけねぇだろ!!」

  翔「おや…元気そうで何よりです」

 間者「お前…稽古では滅茶苦茶弱いくせに…」

  翔「だって竹刀を初めて触ってからまだ二月弱ですよ?当たり前ですよ」

  間者「二月っっっ!!!二月であの剣? お前…化けもんだな…」

  翔「まだなりきれてません。まだ優しさと愛情と、美貌がありますから…」


   間者「…自分で言うな!!!」


  翔「…私は優しいですよ?」


  楠木「……ふふふ。面白い奴…」


  翔「………事実なんですが……まぁ、いいや、約束…忘れないで下さいね。武士に二言はありませんよ?」

  荒木田「まさか…俺らが負けるとはな…出来るだけ上手く生きてみるよ…」

  翔「…今度、甘味でも奢って下さいね~」

  間者「何で俺がっっっ!!!」

  翔「あ~頭が痛い…」

  わざとらしく言うと

  楠木が笑って連れてってやると言ってくれた。  


  土方「………………………………………」



  翔「また来ますね~!!」  



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