浅葱色に射す一筋の光




 
  土方「何であいつらに肩入れする。あいつら何かやらかすんだな?」

  翔「……それを止めるべく動いてます…」

   土方「何をするつもりだ?」

 翔はニコッと笑うだけで何も言わなかった

  土方「分かった。今より…厠でも風呂までも俺はお前を見張る!!!副長命令だ!」


     翔「…は?何で?」


  土方「馬鹿か?今言っただろ!見張ると」

  翔「風呂や厠は関係ないし…仕事しろ!」

  土方「組を守るのが俺の仕事だ!」

  翔「はいはい。本来やるべき事をやれ!」


      土方「……断る!」


  翔「…………………お前、本当に副長か?」

       土方「当然」

  翔「…………あっそ…………」

  土方「今夜が楽しみだな…」

  翔「…は?何で?」

  土方「俺と寝るんだろ?」

  翔「いつも寝てんだろうがっ!いい加減慣れろ」

  土方「……………………………………

  まさかとは思うが、寝るとは…眠ると言う意味ではなかろうな………………………」



    翔「当たり前だ!!!」



  土方「……其処に直れ!!
 痛まぬようあっという間に黄昏の世界に導いてやるーーーーーーーーーーーーーー!!!」



  土方は廊下だと言うのに翔を転ばし、跨がり…刀を首に充てがった。


  翔「勘違いしたお前が悪い…」


  土方「……………………………………」


  跨がったまま刀を鞘に収めると


      翔「ごめん」

  
  土方「…何に対しての謝罪だ!」
  
  翔「……心の準備…させてよ…」

  土方「…………部屋に帰ったら聞く…」

  腕を引っ張り立ち上がらせ部屋へ戻る。
  
  
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