彼の秘密と彼女の秘密
そう言うと凛は自分の服を破り、指を切り、文字を書く。
ピーピピピッピー
光窓に鷹が寄ってくる。
凛は鷹の足につけ飛ばす。
「女医やもし他に間者がいた場合、見られる心配はないのですか?」
瑞貴が心配そうに聞く。
「あれは桐谷にしか降りたたないのですよ」
凛は笑っている。
だから敢えて今回、桐谷は車に残したのだ。
凛と斎藤が不在の場合の御影家の指揮権は桐谷にある。
斎藤に絶対の信頼をおいているように、斎藤が絶対の信頼をおく桐谷にも信頼をおいているのだ。