彼の秘密と彼女の秘密
帰りは嵐が運転してくれて、凛が横で気遣ってくれている。
「もう大丈夫だよ。ごめんね、凛も嵐も」
車から山ほどある荷物を下ろして、家に運び入れる。
「すげぇ量だなぁ」
「でもこれでこれからまともな料理が食べられますね」
「あれは地獄だったな...凛の作った料理」
「あなたのも相当な物でしたよ...」
「2人とも相当大変な思いをしたんだねぇ」
凛と嵐がギャーギャー言いながらじゃれあっている。