俺様とネコ女
「デカい案件ってどんなの?」

「お前に言ってもわからないだろ」

「わかるよ。同じ会社だもん。隣同士だしね」


無視。

「おーい聞こえてますかー。エースの赤澤くーん」


抱きしめている腕を離し、コウの顔を覗きこむと、そこには鋭い瞳。


「こわっ、」

「お前もう寝ろ」

「今日も一緒に寝ていい?」

「じゃれるなよ?」

「じゃれるし電気消さないよ?」

「消せないだろうが」

「・・・・」

「言い返せないんだな」


悔しい。悔しいけど言い返せない。お揃いのメガネを外し、ローテーブルの上に並べて置いた。

まるで、恋人同士のようだ。
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