俺様とネコ女
美咲もコウからの着信に気付き、え、え、と慌ててる。緊張しながら通話ボタンを押した。

スマホを耳に当てると、美咲が顔を寄せてきた。その顔は真剣で。コウとのことで悩んでいる私のことを、本気で心配してくれているって伝わってきた。


「もしもし。仕事お疲れ様」

”そこうるせえな、お前今どこ?”

「居酒屋。美咲と飲んでる」

”また飲んでんのかよ。お前明日の予定は?”

「え。明日は名刺入れ買いに行こうかと」

“ブランドロゴのデカいやつと派手なのは避けろよ”

「そっか!そうだよね。コウどんなの使ってる?オススメある?」

”後でメッセージ送ってやるから見ろ。それ終わったら来い”

「え?あ、どこに?」

”俺んち”

「え?」

”出勤の用意もして来い”

予想外の誘いに喜びが隠せない。うわずりそうな声のトーンを必死でおさえ、声を絞り出そうとした時。

ップープープー・・・・・

切ら、…れた。
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