俺様とネコ女
夕焼けに照らされたコウの横顔に、心臓が騒ぐ。私たちが好きなアーティストのストレートな歌詞のラブソングが、その騒ぎを大きくするのに一役買ってる。


コウは、ただ前を向いてるだけなのに。ただハンドルを握っているだけなのに。かっこよくて、好きが大きすぎて。好き過ぎて辛い。


「どこいくの?」

「ネコの散歩」

「ドライブって言ってよ」

「・・・・」

「ねえこの辺懐かしい?」

「ああ」


赤信号で、ゆっくりと車が停車した。
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