俺様とネコ女
チカチカと、ハザードランプが光る車に乗り込んだ。まずは。まずはお礼だ。

「名刺入れのアドバイスありがとね!コウのオススメ買ったよ。迷いなし!革が上質だって触ってすぐわかった。大事に使うね」

「ああ」

「おっ、今日もいい曲聴いてるね、コウさん」

「・・・・」

「さっきはありがとね。こいつ俺のって、ドキドキしちゃった」

「さっきの男だれ」

「サダ」

「ああ例の。あいつ経由でお前に新しい男出来たって誤報、祐樹の耳に入るんじゃねえの?」

「そんなのどうでもいい!」


コウの発言に、頭に血が上る。”誤報”って、そんなこと言わないでよ。


「ムキになるなよ」

「ムキになってない!さっきのこいつ俺のって、重要な部分はしょっちゃってるよね。俺の・・・何?」

「は?ネコだろ。どう考えても」


コウはニヤリと笑い、私を手のひらで転がした。
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