俺様とネコ女
「お寿司がいいな。廻るとこ」

「廻らないとこ連れて行ってやるよ。らしくねえ遠慮すんな」

「遠慮じゃないよ。生魚苦手なんだ」

「はっ。ネコのくせに生魚食えないのかよ」


珍しく声を上げて笑ったコウ。そんな無邪気な顔して笑わないで。好きが大きくなっていく。


「うるさい、おっさん」

「あ?降りろ」

「ゴメンナサーイ」


車は見知らぬ土地を走り続けている。ナビは作動しているものの、運転に躊躇がない。

どこまでも完璧な人。
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