俺様とネコ女
シャワーを終えて部屋に戻ると、女はまだ寝ていた。俺が投げたままの体勢で、スラリと伸びた白い足を惜しみなく露出させたまま。

女に背を向け、ソファーに座ってネットニュースを見ていたら、女が起きたようだ。

「え?あれ?」寝ぼけたような、少し鼻にかかる声が聞こえ、後ろを振り返る。

ベッドの上、体を起こした女が正座を崩してペタンと座っている。スカートは捲れたままだ。

隠せよおい。


「コウの家?」

「言っただろ」

「覚えてない」

「寝ろ」

「お風呂入りたい」

「は?我慢しろ」

「えー、やだー」

「勝手にしろ」

「はーい」


なんだその嬉しそうな返事。なんなんだこの女。さっきまで寝てたのに、元気じゃねぇか。少し寝たら酔いが覚めたのか?
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