君は囁く~涙とともに~

「おはよ、光ちゃん!」

「えっ?」

この声は…唯。
何でだ?
俺、昨日唯のことフったよな?
なのに…その次の日なのに、こんな普通に出来るのか?

「何のんびりしてるの!
急がないと遅刻だよ?
早く行こ!」

「え…お、おう」

俺は…唯と一緒に学校に行くのか?
何で急に…。
一緒に登校なんて、超久々だぞ?
…微妙に緊張するし。

俺と唯の家は隣同士。
だから、朝家を出るタイミングが被ったときは何度かある。
でも、一緒に行くこと、あんまりなかったな。
たまに行ってたけど。

小学校は結構家のすぐ近く。
でも中学校は、それに比べたらまぁまぁ遠い。
方向音痴の俺にとっては、その道を覚えるのはなかなか難しかった。
もちろん、今も覚えていない。
これから…覚えられたらいいけど。
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