放課後は秘密の場所で。
囁くように発された甘い声によって、足から力が抜けた。






ふにゃふにゃと、まるでワカメのようだ。






真っ赤になったであろう顔を抑えながら、ドキドキを頑張って押さえ込む。






少し経つと、私は苺ノートを開いて、ポケットに入れていたペンを取り出した。






一言ずつ言葉を書いていく。





【不良君が怖い・・・】





私の、正直な気持ち。





【やっぱり、彼が好きだ。】





私の、大切な想い。





初めての恋に戸惑って、迷っても、この思いはいつまでも育つ・・・この頃まではそう思っていた。





この恋は続くって、そうこの時まで。
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