放課後は秘密の場所で。
「もう帰るの?」





「う、うん。佑くんはどうしたの?」






ドキドキ





いつもは周りに人がいて近づいたり話すことなんてできない、けれど二人だけなので、邪魔する者はいない。







「忘れもん取りに来た。」







佑君はそう言いながら、タオルを引き出しから取り出した。





佑君の今の格好は、ユニフォームの袖をまくっている。





少し汗をかいていて、それをタオルで拭く姿がまたかっこいい。





おまけにいつもは、制服なので、ユニフォームが新鮮でかっこよさが倍増だ。




佑くんは、タオルを取ったので教室を出ようとする。




佑君は私の横を通り過ぎる瞬間に、またね。と囁くそうな声でつぶやいた。
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