放課後は秘密の場所で。
私は、受け取った苺ノートをギュッと握り締める。





本当にこれからどうなるんだろう?





不安なことがたくさんありすぎて、これからどうすればいいのかよく分からない。





分かることは、ただ不良君と明日の放課後ここで会うことだけ。






明日のことを思うと、憂鬱で思わずため息を吐いた。






・・・・とにかく、今日は帰ろう。






教室のカバンを取りに向かうと、教室には部活の服に着替えた佑君がいた。





佑君は私の好きな人で、バスケ部に入っていて、爽やかでとてもやさしい。





困っている時に助けてもらった時から、好きになった。





佑君は私を見ると、満面の笑みを浮かべて近づいてきた。
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