性悪な彼のオモチャ




わからないことだらけであたしの単細胞の脳は、感覚が麻痺してきている。



「未恋ちゃん、これ俺の番号とアドレス何かあったらいつでも連絡して」



『はっ…はい。』



にこやかな表情で咄嗟に書いた紙をあたしに渡す。



「おらっ、もう帰るぞ?」




急に声のトーンが下がり不機嫌な彼方君。



やっぱり、あたしは大河君との方が相性抜群の様に感じる。



でも、何故かドキドキしない何でなの…



こんなにも、理想に近い人がいるのにどうしてかあたしの心は熱くならない



それはどうして?





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