性悪な彼のオモチャ



大河君と別れてから彼方君は一言も話さない。



もう、今日はわからないことばっかり…




はぁ、いやだ。もっと楽に王子様に恋をすると思ってたのになぁ





ドテン...




『痛っっ。』



急に足を止める彼方君に考え事をしてたせいでぶつかってしまった



鼻を摩りながら彼方君の背中を見たら急に振り返ってきた。




「イルカ見る?」



そう言われた時に、ふと優しい瞳。


あたしはこの人の瞳と不意にくる優しい仕種に弱い



たったこれだけなのにドキドキしてしまうんだから




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